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  • 宮泉銘醸 株式会社

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    宮泉銘醸株式会社は、福島県会津若松市に蔵を構える酒蔵です。
    「冩樂(しゃらく)」や「會津宮泉」といった銘柄名を聞いたことがある方も多いかもしれません。
    戦後に生まれた比較的新しい蔵でありながら、その味わいは瞬く間に評判を呼び、今では全国の日本酒ファンから注目される存在となっています。

    この蔵が歩み始めたのは1955年。
    地元の人たちに喜んでもらえる酒を造りたい、そんな素朴でまっすぐな想いから、小さな酒蔵としてスタートしました。
    大きな転機となったのは、四代目の蔵元杜氏である宮森義弘さんが蔵に戻ってからのことです。
    設備や仕込みの方法を一つひとつ見直し、「量より質」を徹底した酒造りへと大きく舵を切りました。
    その積み重ねが実を結び、2007年に誕生した「冩樂」は、今やなかなか手に入らない銘柄として知られるまでに成長しています。

    宮泉銘醸の酒造りは、無理をせず、少量ずつ丁寧に仕込むことが基本です。
    洗米から発酵、貯蔵に至るまで、蔵の中の温度や湿度、香りの変化に細やかに目を配りながら進められます。
    会津盆地特有の寒暖差のある気候と、澄んだ水に恵まれた土地柄も、酒の味わいに奥行きを与えています。
    使われる酒米は山田錦や雄町といった評価の高い品種に加え、福島県産米も積極的に取り入れ、地元農家とのつながりを大切にしている点も印象的です。

    代表銘柄の「冩樂」は、華やかな香りとみずみずしくジューシーな味わいが魅力で、日本酒にあまり詳しくない方でも「おいしい」と素直に感じやすい一本です。
    一方の「會津宮泉」は、より落ち着いた旨味があり、毎日の食事と自然に寄り添う食中酒として親しまれています。
    さらに、本格焼酎の「玄武」も手がけており、日本酒と同じ姿勢で丁寧に造られたその味わいは、蔵の真面目なものづくりを感じさせます。

    宮泉銘醸が大切にしているのは、日本酒の魅力をきちんと伝えること。
    そのために、飲み手の声に耳を傾けながら、会津という土地に根を張りつつ、新しい世代や海外にも目を向けた酒造りに挑戦し続けています。
    伝統に甘んじることなく、しかし背伸びもしない。その誠実な姿勢こそが、多くの人を惹きつける理由なのかもしれません。