蔵元紹介Brewery
- 新潟県・加茂市にある「加茂錦酒造(かもにしきしゅぞう)」は、1893年創業の歴史ある酒蔵です。
130年以上続く老舗でありながら、近年は「荷札酒(にふだざけ)」というシリーズで、日本酒ファンの間に一気に名前が広まりました。
“昔ながら”と“今っぽさ”を、どちらも大切にしている蔵です。
加茂市は「越後の小京都」とも呼ばれる、落ち着いた街並みが魅力の町。
そんな土地で長く地酒を造ってきた加茂錦酒造は、もともと地元の食卓に寄り添う、やさしい味わいの日本酒で親しまれてきました。
転機となったのは、2000年代後半。
若い蔵人たちが中心となり、「今の食事に合う日本酒とは?」を改めて考え直したことから、新しい酒造りが始まります。
その象徴が、2015年に登場した「荷札酒」シリーズです。
荷札酒は、見た目からしてちょっと異色。
ラベルはカラフルでも華美でもなく、まるで酒蔵から届いた荷物に貼られた“荷札”のようなデザイン。
そこには、使っているお米やお酒の特徴がシンプルに書かれています。
「中身で勝負したい」という、蔵の自信が伝わってくるデザインです。
味わいは一言でいうと、とてもクリーンで飲みやすい。
クセが少なく、みずみずしく、口当たりはなめらか。
日本酒が初めての人でも「思ったより軽い」「ワインみたい」と感じることが多く、食事と一緒に自然に楽しめます。
蔵が大切にしているのは、「一口のインパクト」よりも「一晩飲み続けられる心地よさ」。
派手すぎず、でも物足りなくない。
そんな絶妙なバランスを、少量生産で丁寧に追求しています。
白身魚のお刺身やカルパッチョ、塩味の焼き鳥、クリーム系のパスタなど、実は洋食との相性も◎。
一方で、昔から造られている「加茂錦」ブランドは、煮物や焼き魚、鍋料理など、いつもの和食と安心して合わせられる味わいです。
老舗なのに、新しい。
真面目だけど、ちょっと尖っている。
加茂錦酒造は、「日本酒って難しそう」というイメージを、そっとほどいてくれる存在です。
気負わず、グラス一杯から。そんな気分で選びたくなる蔵です。






