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    福岡の「株式会社天盃」は、明治31年(1898年)に朝倉郡筑前町で創業した、麦焼酎一筋の老舗です。
    四代目の多田格さん、五代目の多田匠さんが舵を取り、「世界に誇れる蒸溜酒づくり」を合言葉に、常圧二回蒸溜という独自の技で厚みのある香味を引き出します。
    原料は福岡や佐賀で育った二条大麦のみ。
    薬品や添加物に頼らない仕込みで、麦そのものの旨さと余韻を大切にしてきました。

    そんな天盃から生まれた新世代の旗印が「クラフトマン多田」です。
    五代目の匠さんが中心となって立ち上げ、「食中酒として料理をおいしくする」ことを徹底的に設計。
    原料や蒸溜といった“ハード”の磨き込みと、器・温度・飲むシーンまで含めた“体験価値”の提案を両立させています。
    スパニッシュオレンジやキャンティブラウン、杉樽仕込みといった個性豊かな限定作は、味わいだけでなくペアリングの発想を広げてくれる存在。
    実際に、星付きレストランのコースや国際線のファーストクラスでも扱われるなど、2020年代に入ってからは国内外13カ国へと舞台を広げています。

    匠さん自身は、蔵を遊び場に育った“酒蔵っ子”。
    一度上京して学びを重ね、家業に戻ってからは現代的なブランディングや発信の方法を取り入れました。
    コロナ禍には、社会に必要とされるものを柔軟に形にする試みも行い、「作り手の顔が見える」「物語のある」酒造りを体現。
    伝統を守るだけでなく、今の食卓にとって心地よい味わいと体験を、わかりやすい言葉で届け続けています。

    天盃とクラフトマン多田は、九州・福岡の風土に根ざした麦の香りと、現代の感性が出会う場所。
    肩肘張らずに料理と寄り添い、日常の一杯をちょっとだけ豊かにしてくれる——そんなクラフト焼酎の新しい楽しさを、丁寧に教えてくれる蔵です。