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  • 松浦酒造 有限会社

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    松浦酒造は、石川県加賀市・山中温泉のまちに蔵を構える、安永元年(1772年)創業の老舗です。
    九州・筑紫屋の出自をもつ一族が北前船の往来を機にこの地へ移り、当初の油屋から江戸中期に酒造へ転じました。
    千三百年の歴史をもつ温泉地の豊かな水に恵まれ、約二百五十年にわたり酒づくりを続けています。

    仕込みに使うのは、医王寺の地下から湧く超軟水の「薬水」。
    全量を純米仕込みとし、香りは華美にせず、食事の味わいを邪魔しないやさしい口当たりと、後味をきゅっと整える爽やかな酸が持ち味です。
    酒米は石川県の品種「石川門」をはじめ、蔵人自らが畑に出て育てるものも多く、土地の個性をそのまま瓶に詰めています。

    看板銘柄は、獅子舞で知られる山中温泉にちなんだ「獅子の里」。
    十四代目・松浦文昭さんが手がけたスパークリング日本酒「鮮」は瓶内二次発酵ならではのきめ細かな泡が魅力で、2013年には国際会議の公式晩餐会でも採用されました。
    料理とお酒が引き立て合う「相乗効果」を大切にする蔵で、直営店では利き酒はもちろん、酒粕ソフトクリームといった楽しみも用意されています。

    昭和6年(1931年)には山中温泉を襲った大火で蔵が全焼する試練もありましたが、再建を通じて学んだ工夫と備えを糧に、伝統と新しい挑戦をしなやかに両立させてきました。
    歴史、技術、そして地域への愛情を一杯に込め、食中酒の楽しさをこれからも広く伝えていく蔵です。